デキストラン
ミュータンス菌は、砂糖からデキストラン(グルカン)を生成してプラークを形成します。
デキストランは、ネバネバした多糖体で不溶性です。そのため、歯に強力に付着してしまいます。
ミュータンス菌は、グルコシルトランスフェラーゼをはじめとするたくさんの酵素を持っています。
人間が甘いものを食べますと、食べ物に含まれるグルコースがミュータンス菌の持っている酵素によって分解されてデキストランと乳酸が生まれます。
この際に発生するエネルギーでミュータンス菌は生き延びています。
デキストランと乳酸はミュータンス菌にとっては食べカスになりますから、菌体の周囲へ排泄されるということです。
しかしながら、デキストランは水に溶けないネバネバ性質ですから、菌体の周囲を覆ってしまい、そのまま歯の表面にくっついてしまいます。これが、いわゆるプラークです。
日本では、岡山大学において母親が妊婦の頃からミュータンス菌を減らすための対策を行い、子どもの虫歯を減らすという目的で、産婦人科と連携して妊婦対象のミュータンス菌感染予防について、初めての実験が行われているそうです。
現在は、三段階あるうちの第一段階、母親(妊婦)のミュータンス菌の数を減らせるかについての実験が終了したところだそうです。
その実験結果によりますと、キシリトールの活用により母親のミュータンス菌の数を大幅に減らすことができるということです。
虫歯になるのはミュータンス菌という口の中の虫歯菌が原因とされています。
子どもを虫歯にさせないためには、親の虫歯菌を感染させないようにすれば良いのです。
しかしながら、これを実行するにはかなり難しいことが判っています。それは、虫歯菌は親のものだけではないからです。
ミュータンス菌に対する対策としましては、キシリトールが有効とされています。
キシリトールには、ミュータンス菌を弱める働きがあります。
ミュータンス菌はキシリトールを食べることにより、どんどん脆弱するようです。
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