ミュータンス菌について
しっかりと歯を磨いているつもりなのに虫歯になった、といったような声を聞くことがあります。
こういった言葉は、今の日本が直面している虫歯予防の壁を顕著に表現していると歯科医などの専門家は言っています。
虫歯の主な要因はミュータンス菌です。そのミュータンス菌は後天的に感染し、子どもたちの虫歯の原因となっていることがはっきりしています。
しかしながら、この事実に対しての正確な認識がなく、十分なケアも行われていないというのが現状です。
このことは、日本の虫歯がなかなか減らない大きな原因と言われています。ミュータンス菌は口内で食べカスなどを栄養源にそれを分解します。
その分解の過程において強い酸を生成し、その酸により歯が虫歯になるわけです。作られた酸によって、口内は酸性となります。
通常、口内では唾液によって極端な酸性にならないように調整されていますが、プラーク内はその作用が弱くなるため、虫歯になりやすくなっています。
母親のミュータンス菌の数が多い場合は子どものミュータンス菌の数も多く、虫歯になるリスクが2倍以上高くなるとも言われています。
子どもの虫歯を減らすためには、まず母親を含めた周りの大人たちが自分のミュータンス菌を減らす努力をすることが非常に重要となっています。
虫歯は、生活習慣病、そして感染症という二つの側面を持っています。
ですから、前者の生活習慣病的な対策である従来の食事指導やブラッシング指導だけでは、十分な虫歯予防対策とは言えないわけです。
しっかりとした虫歯予防を行うためには、新しい発想である後者の感染症対策としての虫歯予防、つまりミュータンス菌感染予防が重要になってきます。
pHがあまり低下しない環境では、他の菌が優勢になりますから、ミュータンス菌の数を減らす効果は、キシリトール独特のものではなく、プラークのpHを低下させないマルチトールやエリスリトールなどでも同じ効果があると言われています。
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